百年のまぼろし

長いあいだの約束は ひとつの恋で破られ 思い出は一瞬にして 廃墟のなかの灰になる 嘘は 疑いよりも快適で 愛よりも役に立ち 何よりも長続きする すばらしい日々は 悲惨さとともに生きる 真実もなく 事実もないところに すばらしい日々は意味を失う 枯葉の道を歩くとき 百年の孤独が僕に寄りそう それは仕組まれたものなのか シナリオ通りのことなのか 私が選び取ったものは すべてまぼろしだったのか